バレンタイン

いつもこの日のために材料と可愛いラッピングをいっぱい買って、丸一日かけてお菓子を作ったものだ・・・

お菓子はたまに作る程度だったから、見てくれはそんなにいいものではなかった。
それでも作るのが楽しくていつも沢山作っていた・・・

大切な友人に。
時には好きな異性に・・・

今年も作ろう。
私を支えてくれるであろう人に。
そして、生きると決めた自分に・・・


今の私にお菓子を作れるだけの技量はないだろうけれど・・・

泡沫

それは現実逃避だったかもしれない。
私に与えられた１年ぶりの休息・・・

縛られていた地から離れ、自由な時間と充実した疲労を過ごした。
腹の底から笑っていたと思う・・・
懐かしい香りに包まれ、私は安堵していた事だろう。
しがらみも思い詰めた心も、忘れて・・・

泡沫の夢であったように・・・

疲労

痛みも苦しみも、耐えた。
たった僅かな喜びのために・・・

それでも涙はとまらない。
私は泣き続けている。それまで耐えてきたものが溢れ出るかもように。
それでも私は寂しいまま、独りでいる。

なにを誤魔化して喜びに摩り替えているのかなんてわからない。
それでも自分で立っていくためには必要な事・・・

痛みも苦しみも、摩り替える。
僅かな喜びとして。

それでも私の精神は擦り減っていく・・・
限界なんてもうとっくに超えている。
それでもなぜ耐えているのだろうか？

その先にあるものなんてわかりきっているのに・・・


もう、大丈夫なんて言葉は使いたくない。
私は大丈夫なんかじゃないのだから・・・

体も心も疲れきって、僅かな喜びで癒しきれるものなんかじゃない。


それでも大丈夫そうにみえるからと、元気に振舞うからと・・・
何とも思ってもらえない。

１日くらいいいじゃないか。
悲劇のヒロインとまではいかないが、誰かに労わってくれたって・・・

私ばかり人を労わって・・・
そんな事はないよ。わかってる。
私は何もしなくて、ただ家に置いてもらってるだけ。
だから洗濯もお料理もするのが当然・・・

でも、疲れたなぁ。
体調不良訴えて何日目だろう？
それでもやるべき当然は当然にやってくる・・・


泣いたって変わらない。

つながり

人とは孤独なモノ。
それでも、それぞれどこかで繫がっているのだろう・・・

それは血の繋がりではなく、意識の奥底。
それは魂のようなもの。

または、全く別の次元でも繋がりなのかもしれない・・・



肉体も精神も関係ない繋がり・・・
それこそが人間という種のつながりなのだろうか・・・？

睡眠

私はまた夢の中にいる。
混濁した意識を引きずり現実を彷徨うだけ・・・
そのうちまた夢へ帰る。

起きていられない。
どうしてしまったのだろう？