夕日

「夕日は好き。
朝日は嫌い・・・
夕日はその日のことを思えるから好き」


前にそんな風に言った人がいたような気がする・・・
多分これは過去を思い起こすのとはニュアンスが違うのだろう。
単に何かを達成した時のような・・・終わりを思うものなのではないのだろうか？
・・・名残惜しむかのように

空を朱に染め上げ、ゆっくり、止まることなく動いていく太陽。
幼少時に言葉を失う程キレイだと思った場面があった。。。
私はあの時何を思い起こしていたのだろう？

謝罪

泣くつもりなんかなかった。
ただ、それまで張り詰めていたのが解かれると、どうしようもなく安堵してしまったのだろう・・・

恐かった。目の前で怒り、振りだすその腕が・・・
全ての対象は私にあった。
そうとわかっているから、いつ私に向かい怒鳴りつけ、その腕が振り上げられんともわからなかった・・・

「ごめんなさい」

お腹が痛かった。寝不足で辛かった・・・
そんなの気にもされない。

「ごめんなさい」

言う事を聞けなかった私が悪いの。
だから怒らないで・・・
全部私のせいにしていいから怒らないで。
その怒りが静まるなら、もの何もいわないから。

徒歩

歩き続ける。
足が痛くなって泣き出しそうになっても、立ち止まる事はできない。
目的なんて無い。
ただ、歩かなければならない。

記憶

深い深い心の奥、誰にも伝えられない苦しみ・・・
恐怖ではなく空虚。
逃げられなかった。だからその時間が終わるのを待った・・・

それから抱いたのは憐れみ。
誰にも言えなかった。言いたくなかった。
忘れることも出来ない。

しまい込んだのはあの時の空虚だけ・・・
心が疼く。
殺意となって私の中を駆け巡る。

私は新たに生まれる殺意をまた心深くにしまい込む。
私のした事、された事。全てを深くに投げるように・・・

面倒

怒りの感情を出すのが苦手だし、好きでもない。
別に寛容なわけじゃない。
どちらかと言えば無関心・・・
怒るのは面倒だし、体力も使う。
体にはよくないし、嫌い・・・


笑ってるのも疲れる。
わざわざ他人のために表情を作らなければならない。
感情って・・・無駄。